社会

ファミカフェ、レジ横チキンは沖縄発祥 ヒットのカギは車社会 〈平成・沖縄生まれ「食」①〉

 通勤やドライブの合間に、ひきたてのコーヒーで一息。仕事や学校帰りに小腹がすいたら熱々のチキンを頰張る。沖縄の日常風景に溶け込み、全国にも広がるコンビニのコーヒーやチキンは沖縄で生まれた。きっかけをつくったのは沖縄ファミリーマートだった。



店頭に並んだフライドチキン製品=浦添市内間のファミリーマート浦添高校前店

ファミリーマートのホットコーヒー

 沖縄ファミマは2010(平成22)年からひきたてコーヒーの販売を始めた。当時、同社の社長だった糸数剛一氏(現リウボウホールディングス会長)は、米国ファミマで勤務した際、ひきたてコーヒーを多くの人が味わう姿に接してきた体験から、沖縄でも好まれるのではないかと導入を決めた。那覇市内の店舗で試験的に販売したところ、1日で約250杯が売れた。



コーヒーマシンから注入中のアイスコーヒー製品

 沖縄ファミマの担当者は「車社会の沖縄では、コンビニで手軽にコーヒーを飲みたいというニーズがあったはずだ」とヒットの背景を分析した。

 レジ横で売られているフライドチキンは00年に誕生した。当時、レジ横商品はコロッケが主流だった。新たな食品を探しているところ、沖縄で多く消費されるチキンに目を付けた。当初は骨付きチキンが中心だったが、今では骨なしも販売する。

 コーヒーもチキンも、沖縄でのヒットを受けて全国のファミリーマートに拡大した。今では全国各地のコンビニで目にするようになったが、沖縄ファミマの担当者は「コーヒーとチキンの売り上げは、沖縄が全国比で1・5倍くらいはある」と明かす。「発祥の地」である沖縄での人気はなお根強いようだ。


調理中のフラチキ(フライドチキン)=浦添市内間のファミリーマート浦添高校前店

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 コンビニのコーヒーやチキン、さんぴん茶は今や県民だけではなく、県外でも広く消費される。沖縄のソウルフードの一つ、ポーク卵おにぎり、県民の胃袋を満たしてきたステーキも、近年は観光客を中心に高い人気を誇っている。沖縄で生まれ、県民に愛され、観光客にも受け入れられる―。そんな食品や飲料を紹介する。