【宜野湾】米軍普天間飛行場周辺から沖縄県の調査で発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)が高濃度で検出された問題で、宜野湾市が高濃度の検出があった調査地点で、飲用禁止を呼び掛ける看板を設置する方向で検討していることが25日、分かった。
市は今後、調査地点の管理者などと調整し、早急に看板を設置したい考え。県環境部が昨年12月~今年1月に実施した水質調査では、7地点で米国の生涯健康勧告値を超える化合物が検出された。市喜友名の湧水「チュンナガー」においては最高で1リットル当たり1500ナノグラムの値が出た。市議会3月定例会の一般質問で国吉孝博市民経済部長は「湧水の管理者と飲用禁止などに関する看板設置をについて協議をしていきたい」と答弁していた。
嘉手納町は19日、県企業局が昨年実施した米軍嘉手納基地周辺の水質調査で化合物が高濃度に検出されたことから、3地点の湧水に飲用の注意を呼び掛ける看板を設置した。