教育

教員の労働でシンポ 琉大教育学部生 来月18日、識者ら招く

教師の「魅力」を考えるシンポジウム開催をPRする(右から)泉田惇友さん、城間碩也さん、四元敦さん=23日、西原町の琉球大学

 教員を目指す琉球大学教育学部の学生が、教員の働き方について考えるシンポジウムを5月18日に同大で開催する。学生らは教員の長時間労働に疑問を抱きながらも「大学では働き方に関する講義が少ない」と疑問を持ち、自ら考える機会を創出することを決意した。開催費用はクラウドファンディングサイト「yuima」で募集する。学生や現職教員など幅広い参加を募っている。

 シンポジウムを企画したのは、いずれも4年の城間碩也(せきや)さん(21)、泉田惇友(あつと)さん(21)、四元敦さん(22)ら。教員採用試験を控える中、教職員給与特別措置法(給特法)などの問題点について、城間さんらを中心に会員制交流サイト(SNS)などで情報収集した。先輩の教員にもインタビューし、学級費の会計処理といった子どもと向き合わない事務作業で忙殺されている現状も聞いた。

 教師の働き方について疑問が膨らむ一方、大学では学校現場の現状や改善策に関する講義がほとんどなかったという。城間さんは「大学の講義は教師のやりがいが強調され、働き方に関する問題点に目をつぶっているように感じた」と、シンポジウムを企画した動機を語った。

 シンポジウム開催に当たり、「教員を助ける」とうたって活動する学生団体「ティーチャー・エイド」と連携した。教員の労働問題について情報を発信している名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授を直接訪ねて講演を依頼するなど、企画・運営は学生中心に進めた。

 シンポジウムは「教師の『魅力』を考えるシンポジウム」と題し、同大文系講義棟で午後2~5時に開催する。内田氏の講演のほか、会員制交流サイト(SNS)を通じて学校現場の問題を訴えている県外高校教諭の斉藤ひでみさん、県内中学教諭の神里竜司さん、琉球新報記者の黒田華さんによるパネルディスカッションもある。入場無料。

 クラウドファンディングの出資コースは500円から1万円まであり、出資額によって資料データや交流会参加券などの特典がある。問い合わせはメールshinpo.ryukyu@gmail.com



(2019年4月26日付 琉球新報/朝刊/10頁/教育 掲載)