チンシラー(オキナワキチヌ)は沖縄、台湾、中国付近の沿岸にのみ生息。タイ科ヘダイ亜科クロダイ属の魚で、最大で60センチ前後にまで成長し、ミナミクロダイに比べ体高も高く、引きも強い。大きな群れを作らず、個体数も少ないことからなかなか釣れない魚で、釣り人憧れの魚。
沖縄県内の釣り場では屋我地水路、南風漁港、泡瀬漁港、マリンタウン、佐敷漁港等で実績がある。
沖縄市在住の大田守士さんは、悪天候のためフカセ釣りに行けなかったので、チンシラー狙いで泡瀬ヨットハーバー横の一文字へマイボートで渡ったところ、狙い通り50センチ弱のチンシラーを釣った。それから休みの時は、釣り仲間を誘って一文字通いが始まった。
3月30日に53センチ、2・76キロを釣り上げたのを筆頭に46~56センチのチンシラーを毎回のように釣り上げることができた。4月10日は中国でもチンシラーを釣った経験を持つ田島司さんを案内すると、田島さんが46・1センチ、1・71キロを釣り上げた。これに喜んだ田島さんは、4月13日には息子の田島快飛さんと2人で渡り、2人で53センチ、2・6キロを筆頭に6匹のチンシラーを釣り上げるという驚きの釣果を上げた。
田島さんはタマンやカーエーの呼び名で全国的に知られるようになったのと同様に、チンシラーも全国に向け発信したいと語った。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)