米軍、転落トラック回収 うるま高速道


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事故現場から運び出される米軍のトラック=27日午前1時16分、うるま市石川山城(ジャン松元撮影)

 うるま市石川の沖縄自動車道の北向け車線で26日夕、米軍トラックが左脇のコンクリート壁に衝突後、中央分離帯を突き抜け、そのまま反対車線を横切ってガードレール下に転落した事故で、米軍は27日午前1時20分ごろ、トラックを撤去した。事故発生から約7時間を要した。

 トラックは重さ約7トンで6輪タイプ。右前輪タイヤの根元の金属部から折れていた。米軍は同1時42分ごろ、現場に残ったタイヤを回収して撤収した。
 沖縄自動車道を管理する西日本高速道路(NEXCO西日本)は破損した中央分離帯を同9時半ごろまでに修復した。27日は大型連休初日で渋滞が懸念されたが、県警によると、交通規制は敷かれておらず、影響は少なかった。
 トラックが転落した先はNEXCO西日本所有の土地で通常は人が立ち入らない場所だったが、現場から約200メートル離れた付近には民家が立ち並ぶ。近くに住む女性(58)=うるま市石川山城=は「本当に危ない」と不安げな表情を見せた。同地域の山城正信さん(91)は「米軍は気が緩んでいたのでは」とあきれた様子だった。
 運転していた海兵隊の兵士(20)と助手席の兵士(26)は打撲やねんざの軽傷を負った。油漏れは確認されていない。事故に巻き込まれた車や人はいなかった。