社会

怒りと悲しみ 忘れない 米軍属女性殺害3年 命日合わせ献花台

2016年に発生した元米海兵隊で軍属の男によって殺害された女性の遺棄現場に花を手向け、祈りをささげる人々=28日、恩納村安富祖

 2016年、本島中部の女性会社員が元海兵隊員で軍属の男に殺害された事件の発生から、28日で3年を迎えた。恩納村安富祖の女性が遺棄された現場には命日に合わせて献花台が設置され、小雨が降る中、訪れた人々が静かに祈りをささげた。女性の親族の元には級友らが訪れ、若くして命を奪われた女性をしのんでいた。

 有志によって午前8時前に設置された献花台には、花束やお菓子、飲み物などが手向けられた。訪れた人々は手を合わせ、現場を見つめて静かに祈りをささげた。献花を終え、涙を拭う姿が目立った。

 名護市の小松瑠美子さん(65)は「事件から沖縄の置かれている状況は何も変わっていない。腹立たしい」と話した。小松さんは日本政府が基地負担を沖縄に押し付けることは構造的な差別だと指摘した上で、13日に北谷町のアパートで米海軍所属の男に女性が殺害された事件にも触れ「また被害者を出してしまった。もう二度と繰り返させない」と語気を強めた。

 西原町から来た男性(71)は「やっぱり沖縄はこういう事件の繰り返しだ。時がたてば事件の記憶は薄れていくが、怒りも悲しみも忘れてはいけない」と目に涙を浮かべた。

 また、親族の元には被害女性の同級生や近親者が集い、20代という若さで奪われた命をしのんで、しめやかに法要が行われた。