「広報うらそえ」10言語対応に 防災、生活情報でも活用 沖縄県内初 5月号から電子配信


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アプリ使用で、県内で初めて10言語に対応した「広報うらそえ」=19日、浦添市役所

 【浦添】沖縄県浦添市は広報誌「広報うらそえ」5月号から、英語や韓国語など10言語での電子配信を始める。専用アプリをダウンロードし、スマートフォンやタブレット端末で利用する。多言語に対応した広報誌は県内初といい、市は防災マップや生活情報の多言語化にもつなげる考えだ。

 市国際交流課によると、2年ほど前から広報誌の英語訳を求める声があったという。

 全国で100余りの自治体が利用する多言語情報配信システム「MCCatalog+(エムシーカタログプラス)」を導入。専用アプリをダウンロードすると、広報誌の日本語をスペイン語、中国語、タイ語などに自動翻訳できる。

 アプリには文章の読み上げ機能があるほか、文字の拡大や記事の切り抜きもできる。お年寄りや障がいのある人にも利用しやすくなっており、ダウンロードや利用料は無料。26日から配信を始めている。

 3月末現在、市内にはネパール人の405人を筆頭に、49カ国1048人の外国籍住民がいる。

 市国際交流課は「多文化共生のまちづくりに向け、外国人も含めた全ての人に情報を届けたい」と強調。今後、エムシーカタログプラスの翻訳機能を活用し防災マップやごみ出しカレンダー、観光情報などの多言語発信も進めていく考えだ。