第2戦の大勝で堅守の形を取り戻したキングスは、第3戦でも40分間戦い抜いた。ジェフ・エアーズは17得点8リバウンド、1ブロックショットと活躍した。
この日が誕生日ということもあり「目立つタイプではないが、多くの人におめでとうと言われたが最高にうれしい」と終始、笑顔だった。
第3戦はエアーズをはじめ、ケビン・ジョーンズやアイラ・ブラウンが守備だけでなく、速攻でも存在感を発揮し、並里成のアシストもあって、豪快なダンクで勝負どころを沸かせた。
波に乗った第3Qでは、エアーズのオフェンスリバウンドから、名古屋Dのジャスティン・バーレルが熱くなってテクニカルファウルを受けた。さらにブラウンのスティールから速攻では、相手からアンスポーツマンライク・ファウルを誘うなど、果敢なプレーで相手の精神面も乱れさせた。
第1戦から苦境でもぶれずに守備を徹底しきったエアーズ。次の対戦相手は日本で初めて所属した、昨季覇者のアルバルク東京。レベルの高いタレント集団を知るからこそ、「古巣との対戦はすごく気持ちが入る」と力を込めた。
(嘉陽拓也)
プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは29日、沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズとチャンピオンシップ2018―19準々決勝第3戦を行い、67―43で勝利した。序盤、名古屋Dの激しい守備の前に停滞しかけるが、キングスもしつこい守備で応戦し、前半は23―22の接戦。岸本隆一のシュートで流れをつかんだキングスが強度の高い守備を貫き、名古屋Dを43点にとどめて勝ちきった。名古屋Dに2勝1敗で準決勝に進出したキングスは5月4、5の両日(1勝1敗の場合、7日も)、同体育館でアルバルク東京と対戦する。
▽準々決勝第3戦(沖縄市体育館、3639人)
キングス(西地区1位)2勝1敗
67―43(13―12,10―10,22―9,22―12)
名古屋D(西地区2位)1勝2敗
(キングスは準決勝進出)
【評】名古屋Dの守備に良い形の攻撃が続かないキングスだが守備で粘る。第2Qに岸本隆一の3点弾で波をつかむ直後に速攻も生まれ、前半は23―22と優勢。
後半に入り名古屋Dが疲労などで乱れる一方で、キングスは堅守速攻を維持して引き離していった。