キングス・ゴール下の番人203センチ、116キロのジョーンズ キングスCS準決勝進出


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第1Q、献身的な守備を見せるケビン・ジョーンズ(右)

 ゴール下の番人が、チャンピオンシップ(CS)準決勝進出を懸けた大一番で愚直に役割を全うした。身長203センチ、体重116キロの巨体で、機敏なフットワークと体を張ったインサイドの守備を試合を通して維持したケビン・ジョーンズ。レギュラーシーズン1試合平均81・2得点を記録した名古屋の強力オフェンスをわずか43点に抑える原動力となった。

 常々固い守備が「自分の役割」と自らに言い聞かせているジョーンズ。本試合も名古屋のツインタワーに体をぶつけ、インサイドのポジション取りで相手に圧力をかける。シュートチェックも必死に手を伸ばし、2ブロックも記録した。

 相手のミスを誘い、自ら速攻に走って片手ダンクやレイアップを決める場面も多かったジョーンズ。

 「守備を頑張れば、今日のように速攻で点が取れることも増える」。準決勝でぶつかるのは昨季王者の強豪、アルバルク東京だ。チームの象徴である堅固な守備を支える大黒柱が、体を張ってチームに勢いをもたらす。
  (長嶺真輝)


 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは29日、沖縄市体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズとチャンピオンシップ2018―19準々決勝第3戦を行い、67―43で勝利した。序盤、名古屋Dの激しい守備の前に停滞しかけるが、キングスもしつこい守備で応戦し、前半は23―22の接戦。岸本隆一のシュートで流れをつかんだキングスが強度の高い守備を貫き、名古屋Dを43点にとどめて勝ちきった。名古屋Dに2勝1敗で準決勝に進出したキングスは5月4、5の両日(1勝1敗の場合、7日も)、同体育館でアルバルク東京と対戦する。

▽準々決勝第3戦(沖縄市体育館、3639人)
キングス(西地区1位)2勝1敗
 67―43(13―12,10―10,22―9,22―12)
名古屋D(西地区2位)1勝2敗
(キングスは準決勝進出)

【評】名古屋Dの守備に良い形の攻撃が続かないキングスだが守備で粘る。第2Qに岸本隆一の3点弾で波をつかむ直後に速攻も生まれ、前半は23―22と優勢。

後半に入り名古屋Dが疲労などで乱れる一方で、キングスは堅守速攻を維持して引き離していった。