元号が「令和」に変わった1日、那覇市泉崎の那覇市役所には婚姻届を提出する男女の姿が目立った。同市は、午前8時30分から臨時窓口を設置し、職員が新時代のスタートと同時にゴールインを果たそうとするカップルに対応。〝令和婚カップル〟は正午までに100組を超えた。
「『令和』に結婚を後押しされた気がする」
喜色満面でこう話すのは、サンバのカーニバル風の衣装で市役所を訪れたダンサーで会社員の宮城佳代子さん(39)=那覇市。
昨年、婚活を通じて知り合ったパートナーの自営業、高良勝盛さん(45)=浦添市=とともに午前8時過ぎから市役所の玄関前に並んだ。高良さんは「二人で力を合わせて明るく楽しい家庭を築いていきたい」と決意を新たにした。
ゴールデンウィーク(GW)休暇で沖縄を訪れ、この日に婚姻届の提出も果たしたのは、会社員の玉井翔人さん(29)と沙樹さん(27)=東京都中央区。玉井さんは「去年12月にプロポーズした時、令和が始まる5月1日に婚姻届を出すと決めた」と振り返る。
市は、訪れたカップルのために記念撮影用のブースを設置し、プレゼント用の花も300鉢用意。14人の職員が午後5時15分まで対応に当たる。担当者によると、「正午までにすでに100組の新婚カップルが訪れた」という。