「『平和の一議席」バトンタッチしたい」糸数慶子氏が高良鉄美氏への協力表明 参院選沖縄選挙区


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
夏の参院選でオール沖縄陣営からの出馬を表明した高良鉄美氏(右)と握手する糸数慶子参院議員=7日午後、那覇市の教育福祉会館

 夏の参院選沖縄選挙区に向け、4日に立候補を表明した元琉球大法科大学院教授の高良鉄美氏(65)は7日、現職の糸数慶子氏(71)と共に那覇市の教育福祉会館で記者会見し、糸数氏の後継として「オール沖縄」陣営から出馬することを改めて表明した。高良氏は会見で糸数氏と握手を交わした。玉城デニー知事や県政与党の代表者らも出席し、糸数氏が掲げてきた「平和の一議席」死守に向け「オール沖縄」陣営の結束をアピールした。

 高良氏は、参院選の争点は「辺野古新基地建設問題だ」と強調。憲法学者としての視点から「憲法と辺野古問題はつながっている」として憲法9条を含む改憲に反対し「新基地建設反対の民意を示そう」と呼び掛けた。

 会見に先立ち、県政与党各党や連合沖縄は高良氏を支援することを確認した。会見は県議会与党3会派の会派長と保守・中道系市町村議員らでつくる「新しい風・にぬふぁぶし」共同代表の4氏による呼び掛けで実現した。

 会見で糸数氏は「参院選で何としても高良氏を国政に送り、辺野古新基地ノーという民意を日本政府に突き付けよう」と呼び掛けた。また「沖縄を切り捨てる安倍政権に対して県民が勝ち取った『平和の一議席』を高良氏にバトンタッチすべきことを改めて伝えたい」と強調した。