安全不確認や前方不注意… 高齢者ドライバーの人身事故、最多837件 10年で1・5倍以上 2018年沖縄県警まとめ


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 沖縄県警のまとめによると、2018年に県内で発生した人身事故は4435件で、そのうち65歳以上の高齢者による人身事故は837件発生し、全体の18・9%となるなど、過去10年間(09~18年)で過去最高となった。09年の発生件数は748件で全体の11・8%だったが、10年間で1・5倍以上になるなど、早急な対策が求められる状況となっている。

 県警によると、県内の人身事故は09年は6324件で、18年までの10年間で約2千件近く減少した。

 高齢者事故は、安全不確認や前方不注意、ブレーキ操作など体力や注意力の低下、認知機能の老化が主な要因になっている。

 警視庁によると先月、東京・池袋で80代男性の運転する車が暴走し、母子2人が亡くなった事故で「ブレーキとアクセルの踏み間違い」が事故原因の可能性が高いという。遺族の男性は「少しでも不安がある人は運転をしないという選択肢を考えてほしい」と訴えた。

 一連の事故を受けて県警は、体力や認知機能に衰えを感じ、車の運転に不安がある人への運転免許証の返納を呼び掛けている。