梅雨入り、いつかな? 判断難しく、昨年は修正も


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 最大10連休となったゴールデンウイークが終わり、人々の次の関心は「沖縄がいつ梅雨入りするのか」。平年は9日ごろ梅雨入りするが、今年は同日現在、まだ発表されていない。沖縄気象台が同日発表した週間予報(10~16日)によると期間中は晴れの日の予報もあることから、梅雨入りはしばらく先になる見通しだ。

 現在、気象統計で用いられている平年値は1981年から30年間の統計の平均値で沖縄の平年の梅雨入りは5月9日ごろ、梅雨明けは慰霊の日の6月23日ごろだ。

 気象庁は昨年、平年より1日早い5月8日に沖縄の梅雨入りを発表したが、その後は太平洋高気圧の勢力が強まって梅雨前線が北上し、晴れの日が続いた。検討の結果、観測史上2番目に遅い6月1日ごろと大幅に修正した。担当者は「梅雨入りはその時点までの天候の経過と1週間先までの見通しを基に発表する。昨年は高気圧の強まりが予想以上だった」と難しさを説明する。

 気象台によると、沖縄付近の梅雨前線は、乾いた空気からなる移動性高気圧と暖かく湿った空気からなる太平洋高気圧の境目付近に発生する。これらの気圧配置や向こう1週間、曇りや雨が続いて日照時間が短くなり湿度が高くなるなどすれば「梅雨入りしたとみられる」と判断するという。

 今年の梅雨入りについて気象台は「最新のデータを基に検討を重ねているが、予想は公表していない」とし、「週間予報をよく確認してほしい」と強調。週間予報では晴れの予報もあるものの、曇りの日が多くなるなど梅雨が迫ってきている傾向はあるという。

 (高田佳典)