1日に1回は深夜に米軍機の騒音 18年度578回 宜野座村城前区 訓練が常態化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宜野座】米軍キャンプ・ハンセン内のヘリ発着場に隣接する宜野座村城原区で、深夜から早朝までに測定された60デシベル以上の騒音回数が、2018年度内に578回記録されたことが沖縄防衛局の騒音測定で分かった。17年度内の971回から減少したが、平均して1日1回は深夜帯に騒音が発生している。日米騒音防止協定では午後10時以降の米軍機の飛行が制限されているが、観測状況から夜間離着陸訓練の常態化が浮き彫りとなった。

 18年度中に「極めてうるさい」レベルとされる80デシベル以上の騒音は553回あった。うち午後10時~翌日午前7時は19回記録した。時間帯別最大は午前7時~午後7時で97・3デシベル、午後7時~同10時に97・9デシベル、午後10時~翌7時に92デシベルだった。

 城原区では、集落に近い発着場の撤去や地域周辺の米軍機飛行訓練などの中止を求め、これまでに18回にわたって防衛局に抗議・要請をしてきた。崎浜秀正区長は「何度も抗議してきたが何も変わらない。まともに生活できるような状況じゃない。(米軍機は)あちこちで事故も起こしている。何かあってからでは遅い」と憤った。

 崎浜区長によると、3~9日までの1週間も連日のように夜間を含めた訓練が行われ、騒音に悩まされているという。夜間騒音は宜野座村内のほか金武町内でも発生しており、両自治体は防衛局に対して米軍に夜間飛行させないよう申し入れている。