【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に反対する「県民大行動」が11日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前テントであった。参加者からは新基地建設に反対する候補者が当選した衆院沖縄3区補選後も、工事を強行する政権に対して憤る声が上がった。県内外から少なくとも500人以上が参加した。
K1護岸やN5護岸で作業する工事車両が確認された。海上では船舶による土砂搬入があったほか、K8護岸で汚濁防止幕が設置された。
4月の衆院沖縄3区補欠選挙で新基地建設に反対の立場を示して当選した屋良朝博衆院議員は「(所属する)国民民主党には考えが違う人がたくさんいる。私が(沖縄の現状を)説明して一つ一つ(違いを)乗り越える」とあいさつし、選挙で示された辺野古反対の民意を政党に浸透させることを市民に誓った。
渡嘉敷綏秀さん(68)=那覇市=は「選挙で新基地建設に反対する県民の思いを示しても政権は、工事を止めない。諦めずに一つ一つの選挙を勝ち取り、行動することでより強く基地反対の思いを訴えっていきたい」と語った。【琉球新報電子版】