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IQ153、スーパー7歳 メンサ合格、夢は科学者 両親が沖縄県出身・真栄田悠吾さん


この記事を書いた人 大森 茂夫
7歳で、高IQ集団「メンサ」の仲間入りをした真栄田悠吾さん(提供)

 知能指数(IQ)が全人口の上位2%の人しか入会できない国際団体メンサ(MENSA)に、わずか7歳でメンバーに迎えられた少年がいる。両親が県出身で米国在住の真栄田悠吾さんだ。IQ検査で153の数値を出し、同団体に入会が許可された。将来の夢は米航空宇宙局(NASA)で科学者として働き、バイオリニストにもなることだという悠吾さん。「合格できてうれしい。メンサで僕と同じように数学や科学が好きなお友達ができるのが楽しみだ」と喜んでいる。

 メンサは1946年に英国で創設された、高い知能指数を持つ人だけが入れる国際団体で、会員数は全世界で約13万人。日本には約3500人(2018年9月現在)の会員がいる。会員同士の交流と知的活動の促進などを目的としている。テレビのクイズ番組などで活躍しているお笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規さんや脳科学者の茂木健一郎さんらも会員として名を連ねている。

 悠吾さんは、1歳半ですらすらとしゃべることができ、4歳で宇宙の構造に関する本を読みあさり、7歳で一次関数などの数学ドリルを解いていたという。父親の翔さん(37)、母親の沙矢子さん(36)は共に県出身で昭和薬科大付属高校の卒業生。沙矢子さんは「周りからは『すごい子』ってよく言われていたけれど、一人っ子で比べる相手もいないし、わが家では普通だと思っていた」と振り返る。

 18年5月、航空会社に勤める翔さんの転勤で千葉県から米国のカリフォルニア州ロサンゼルスに移住。元々、英語の簡単な読み書きはできたが、移住後は周囲が驚く早さでマスターし、現在は英文の小説を読めるレベルになった。学校の教諭の勧めで、医療機関でIQを測る「ウェクスラー児童用知能検査」をしたところ、メンサの入会資格を満たすことが分かったため、検査証明書をメンサに送り、合格が認められた。

 最近は科学分野に関心があり、特に人工元素の作り方を積極的に学んでいる。その傍ら、1日3時間のバイオリン練習もこなすという多才ぶりを発揮する。将来の夢をかなえるため、「努力を続けなくっちゃ」と笑顔を見せた。
 (新垣若菜)