保釈保証金などを管理する最高裁の保管金事務処理システムに不具合が発生したことが14日までに分かった。同システムは全国の裁判所で使われている。最高裁によると、一時システムにログインできない障害が確認されたという。
沖縄県内も保釈保証金が指定口座に振り込まれない事例があった。障害は7日に確認され、オンライン手続きや保釈保証金の振り込みに不具合が出た。14日までに大部分は解消されたという。最高裁の担当者は還付に遅れが生じた情報があるとし「通常の事務進行に支障は出ていない」との認識を示した。原因は調査中としている。
県内の弁護士の一人は保釈保証金が振り込まれず、那覇地裁に問い合わせ初めて不具合を知った。改元によるシステム障害の可能性があると説明を受けたという。弁護士は「保釈金は借りて納めている人も多い。全国規模であれば金額も多額で影響は大きい問題。どう対応するかも含めきちんと公表し説明責任を果たすべきだ」と指摘した。15日午後5時現在も未還付という。