〈6〉麻疹・風疹 大人も予防接種受けて


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 麻疹(はしか)は空気感染等でしばしば集団感染を起こし、風疹(三日はしか)は妊娠初期に免疫を持たない妊婦が感染すると先天性風疹児を出生する可能性が出てくる、やっかいなウイルス性の病気です。どちらも発症しても対症療法のみで、予防策としてはMR(麻疹風疹混合)ワクチンしかありません。今この麻疹や風疹が流行しています。4月17日までの報告では全国で麻疹が406人、風疹は1276人にも達しています。

 麻疹(はしか)は空気感染等でしばしば集団感染を起こし、風疹(三日はしか)は妊娠初期に免疫を持たない妊婦が感染すると先天性風疹児を出生する可能性が出てくる、やっかいなウイルス性の病気です。どちらも発症しても対症療法のみで、予防策としてはMR(麻疹風疹混合)ワクチンしかありません。今この麻疹や風疹が流行しています。4月17日までの報告では全国で麻疹が406人、風疹は1276人にも達しています。

 年齢別の内訳を見ると、20代から50代の成人が多く発症しています。どうしてこんなことが起きているのでしょうか。実は60歳以上の方は子どもの頃に感染しており、終生免疫を持っている方がほとんどです。また若年者は1歳と6歳の時にMRワクチンを2回接種することで比較的守られています。ところが、その間の年代では制度の違いによって1回しか受けておらず免疫が不充分な人や、風疹などは1回も予防接種を受けていない男性もいて、職場で集団感染が広がっているのです。

 そこで、厚生労働省は1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性を対象に風疹の無料検査をすることにしました。対象の方にはお住まいの市町村からクーポン券が届くはずです。免疫のない陰性の人は無料でMRワクチンを受けることができ、ついでに麻疹の予防にもなります。本音を言えば、麻疹の検査も無料にしてくれたらいいのにと思ってしまいますが。期間限定で3年間の予定です。ぜひともこの機会に受けてみてください。

 また、那覇市では妊娠を希望する女性とその同居している男性にも無料で風疹抗体検査が受けられる制度があります。ただし、こちらは陰性の場合でも予防接種は有料になるのでご了承ください。
 (東朝幸、那覇市保健所長 公衆衛生)