遊漁船事故で油漏れ防いで表彰 もずくの漁場を守る うるま市与那城漁協


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中城海保から感謝状を受けた与那城漁協の玉榮將幸組合長(前列中央)ら=4月26日、うるま市与那城平安座の同漁協(提供)

 【うるま】3月に起きた遊漁船事故の際に臨機応変な対応をしたとして、中城海上保安部は4月26日、与那城町漁業協同組合の有志に感謝状を贈った。中城海保の江口圭三部長が、同漁協の玉榮將幸組合長に手渡した。

 漁協有志は3月中旬、宮城島の沖合で座礁し沈没した遊漁船を海中から引き揚げ、運び出す際、船体からの燃料漏れを防いだ。周辺海域はモズクの養殖場で、収穫の最盛期が目前に迫っており、船を早急に引き揚げ撤去する必要があった。

 オイルフェンスで周辺海域を取り囲み、油が漏れ出ないようにした上で、空気を入れたドラム缶10本を船体に取り付けた。その結果、浮力を持たせ海上に引き揚げることに成功し、被害も出なかった。