「ゴジラ」映像で沖縄の中学3年生が入賞 東宝のクリエイター発掘オーディション


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有能なクリエイターを発掘する、クリエイターズオーディションで入賞した沖縄カトリック中3年のシンクレア・ウィリアムさん=22日、宜野湾市の沖縄カトリック中学校

 多様なジャンルの有能なクリエイターを発掘する企画として「ゴジラ」をテーマにした「GEMSTONEクリエイターズオーディション」(東宝とAlphaBoat主催)の結果発表が4月にあり、沖縄カトリック中学校3年のシンクレア・ウィリアムさん(15)の映像作品「GODZILLA ゴジラ予告編」が入賞を果たした。

 全国から千通を超える応募があった中、入賞したのは12作品。知らせを受けた時は「うれしかったが、応募した作品に自信を持っていたので結果がついてきてくれたと感じた」というシンクレアさん。今回のオーディションのように、作品がプロの目に止まる機会は少ないため「絶好の機会を逃さないよう、とにかく目立つように意識して作った」と話した。

 制作した映像はストーリーづくりから始め、出演・撮影・編集などを一人でこなした。制作に費やした期間は3カ月間で、小道具の調達に百円ショップを利用した予算は千円ほどだったという。作品の設計図となる「絵コンテ」の構成に苦労したことや、合成画像を編集する楽しさを語った。

 先週、東宝のプロデューサーがシンクレアさんを訪ね、オーディションの入賞特典の一つである東宝との合同企画に向けて話し合った。「将来の夢は映画監督になること。プロのアドバイスがもらえることがとてもうれしい」と笑顔で語った。作品は同オーディションのホームページなどで見ることができる。