中村敦夫さんの朗読劇「線量計が鳴る―元・原発技師のモノローグ―」(基地・原発・憲法を考える推進ネットワーク主催)初の沖縄公演が、23日から始まっている。24日は、北谷町のちゃたんニライセンターカナイホールで上演した。原発の仕組みや問題点を解説し、原子力利権に取り込まれた政治家や企業の醜さを、ひょうひょうとした語り口で鋭く突いた。
「線量計が―」は、福島の原発施設で長年働いていた老人(中村)が、東京電力福島第1原発事故などをきっかけに知った原発の実態を観客に語る2幕4場の劇。舞台は放射線用の線量計が発する甲高い警報音から始まった。中村さんによる東北弁の朗読は、とぼけた調子で笑いを生みながら終幕に向けて熱を帯び、観客を舞台に引き込んだ。
公演は25日午後6時半から名護市の市民会館中ホールでも開催。問い合わせは同会館(電話)0980(53)5427。