幻のサンゴ「エナガトサカ」世界初展示 沖縄美ら海水族館


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幻のサンゴ「エナガトサカ」=24日、本部町の沖縄美ら海水族館

 【本部】本部町の沖縄美ら海水族館で幻のサンゴ「エナガトサカ」を展示している。世界初展示で、31日までの公開の予定。地元の漁業者が偶然釣り上げた全長約40センチの個体と、沖縄美ら島財団の小型無人潜水艇で捕獲した全長15センチほどの2個体を展示している。いずれも今年4月に本部町沖で見つかった。

 今回潜水艇で見つけた個体は水深90~120メートルに生息していた。「エナガトサカ」は1994、95年に恩納村沖で見つかり、97年に新種記載された種。今年4月の発見まで、論文などによる正式な再発見の報告はなかった。

 同種は体の9割以上を占める細長い柄部が特徴。沖縄美ら島財団水族館事業部魚類課深海展示係の東地拓生さんは「サンゴの中でも特徴的な形を見てほしい」と話した。