【読谷】日本復帰から47年を迎えた15日に合わせ、復帰闘争を振り返る写真展「沖縄戦後教育史・復帰関連資料展」(読谷村教育委員会文化振興課主催)が村役場1階ロビーで始まっている。30日まで。沖教組から寄贈された復帰運動に関する資料をデジタルアーカイブ化し、その画像データの一部がパネル写真として約50点展示されている。
1969年の佐藤栄作首相の訪米抗議大会や70年の前原高校女子生徒刺傷事件、71年の知花弾薬庫(現嘉手納弾薬庫)の毒ガス移送など復帰前後の沖縄の社会状況が分かるパネルが並ぶ。
読谷村は、復帰運動や戦後教育に関する膨大な資料のデジタルアーカイブ化を進めるにあたって、一括交付金やクラウドファンディングで資金を募り、これまでにネガフィルム約1万6千点、文書資料6440簿冊をデジタル化した。
プロジェクト起案者の九州大学大学院博士後期課程の村岡敬明さん(33)は「記録が消えてしまうと歴史も失われる。紙の資料だけでは分からない当時の雰囲気がそのまま伝わる写真をぜひ多くの方に見てほしい」と来場を呼び掛けた。
画像データは、読谷村史編集室のホームページで近日中の公開を予定している。