2月の県民投票で示された辺野古新基地建設に反対する民意や沖縄の米軍基地問題を全国に伝え、安全保障について全国的な議論を喚起しようと、玉城デニー知事が全国各地に足を運び、沖縄の声を伝える「We love OKINAWA―デニー知事・全国キャラバン」が6月11日から始まる。戦後74年が経過しても沖縄に米軍基地が集中する現状を訴え、日本の民主主義や地方自治の在り方などについて議論する。
県がキャラバンを開催して県外に情報を発信するのは、1996年に大田県政が取り組んだ「沖縄からのメッセージ事業」以来。玉城知事は「民主主義における根本的な問題を全国に問い掛けていきたい」と全国でシンポジウムを開催する考えを示してきた。
沖縄の基地問題などについて取り組んできたシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」が実施団体として事務局を担当する。
第1弾は県主催のシンポジウムで、6月11日午後7時から東京都千代田区平河町のルポール麹町3階「マーブル」で開催する。玉城知事の講演後、グレゴリー・カラツキー氏(米シンクタンク「憂慮する科学者同盟(UCS)」上級アナリスト)、前泊博盛氏(沖縄国際大学・大学院教授/元琉球新報論説委員長)、半田滋氏(東京新聞論説委員兼編集委員)、元山仁士郎氏(県民投票条例制定請求者)が登壇するパネルディスカッションが催される。コーディネーターはNDの猿田佐世代表。
定員は165人で、入場無料。問い合わせはND、(電話)03(3948)7255、メールinfo@nd-initiative.org