宮古島のパーントゥにユネスコ無形文化遺産の認定書 「小さな集落の行事を世界が楽しみに」


社会
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文化庁の宮田亮平長官(左から2人目)から認定書を伝達された下地敏彦宮古島市長(左)、宮良保・島尻自治会長(同3人目)、平良孝一郎・野原部落会長=27日午後、文化庁

 【東京】文化庁は27日午後、伝統行事「来訪神 仮面・仮装の神々」として昨年11月にユネスコ無形文化遺産に登録された「宮古島のパーントゥ」など全国10行事の保護団体の代表者らに認定書を伝達した。

 伝達式典に出席した宮古島市の宮良保・島尻自治会長は「これまでは小さな集落の小さな行事だったが、今後は世界各国の見物客が楽しみにしていると思う」と期待した。平良孝一郎・野原部落会長は「文化遺産の名に恥じぬよう、地域でも継承をして頑張っていきたい」と話した。

 下地敏彦宮古島市長は「宮古島のパーントゥは宮古島の宝だ。一生懸命地域を支援していきたい」と述べた。

 伝達式で宮田亮平文化庁長官は「来訪神行事が地域、家族の絆が結ばれるきっかけになっている。世界に誇る、地域に根ざした文化を大いに発信してほしい」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】