【宜野湾】松川正則宜野湾市長は28日、同市役所で米軍普天間飛行場の基地司令官デイビッド・スティール大佐と非公開で意見交換した。面談した松川市長によると、スティール氏は航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の時間外である午後10時以降の飛行が相次いでいることについて「騒音は厳しいと理解しているが、夜間訓練は大切にしている。訓練があって日本を守ることにつながる。理解してほしい」と市側に求めた。
夏場は日が沈む時間が遅くなるため、夜間訓練では、普天間飛行場を飛び立って帰ってくる時間が遅くなるという。スティール氏は、普天間飛行場に外来機飛来が増加していることについては「嘉手納基地の滑走路1本を補修している影響だろう」との見解を示した。
有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)などが普天間飛行場周辺で検出されていることに関しては、2016年以降、PFOSとPFOA(ピーホア)を含む製品は「全く使っていない」と市側に説明した。今後規制される可能性のある有機フッ素化合物PFHxSについては情報が少ないとした。県の立ち入り調査の要請については「ハイレベルでの話し合いが必要」と述べたという。
松川市長は外来機の飛来増加などで市民に負担の声があるとして「配慮してほしい」と引き続き求めた。普天間飛行場の一部にある「市民駐車場」に外灯と防犯カメラを付けたいと口頭で要望もしたという。スティール氏は面談後、取材に「有意義な協議ができた」と述べた。
意見交換は、昨年7月にあった普天間飛行場負担軽減推進会議の作業部会で、当時副市長の松川氏が現場レベルでの開催を求めて実現した。2月の初会合に続き2回目。