糸満ハーレーの季節が到来 夜明けに鉦打ち


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ハーレーの季節の到来を告げる鉦を高らかに打ち鳴らす東恩納博行事委員長=31日午前5時ごろ、糸満市糸満の山巓毛

 【糸満】ハーレーの季節の到来を告げる鉦(かね)打ちが31日午前5時ごろ、糸満市糸満の山巓毛(さんてぃんもう)で行われた。市民ら10人余が見守る中、夜明け前の糸満の街に高らかに鉦の音が響き渡った。

 鉦打ちは毎年、旧暦4月27日にあり、昔からハーレー鉦が鳴ると梅雨が明けるとも言われている。

 糸満ハーレー行事委員長を務める東恩納博糸満漁業協同組合代表理事組合長(64)は、御願バーレーに参加する西村、中村、新島の3村のうち、紫色の西村のハーレーギン(衣装)を身にまとった。「海の恵みに感謝し、航海安全、無事故、五穀豊穣、市民の平和と繁栄を願う」とあいさつし、東から南、西、北に向かって5回ずつ鉦を打ち鳴らした。

 糸満ハーレーは糸満漁港中地区で6日午前9時15分から開会式が開かれる。職域には62チームが出場。門中ハーレーは25回の記念大会となる。同日午前8時からは糸満市の北名城ビーチで名城ハーリーも開かれる他、各地でハーリーがある。【琉球新報電子版】