世代や国籍超えて…40人の美術家が平和の大切さを描く作品展開催 「マブニ・ピース」が6月10日から


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マブニ・ピースプロジェクトへの来場を呼び掛ける比嘉豊光さん(右)、儀保克幸さん(左)、町田隼人さん=29日、那覇市泉崎の琉球新報社

 国内外の美術作家約40人が世代や国籍を超え、平和の大切さを描く作品を出展する「マブニ・ピースプロジェクト沖縄2019」が6月10日から沖縄県糸満市の平和祈念公園など本島南部を中心とした各会場で開催される。30日まで。7月下旬には、名護市辺野古の新基地建設現場周辺の施設で平和を表現する「大浦湾ピースアートプロジェクト」も実施する。

 同プロジェクトは2015年に始まり、5回目。今回のテーマは「平和への共鳴~その先へ」。来年6月のマブニ・ピースでは「東アジア平和芸術祭」として開催する予定。今回は同芸術祭へ向け、韓国美術界を代表する作家洪成潭(ホンソンダム)さんら海外からも10人が出展する。

 糸満市役所では美術部の中高生の作品を展示し、白梅の塔では八重瀬町立具志頭中学校3年生の作品を展示する。6月15日午後2時からは糸満市の大里公民館で、ウチナーグチ演劇集団「比嘉座」公演と琉球弧を記録する会の「島クトゥバで語る戦世」上映がある。

 実行委員長の比嘉豊光さん(69)や彫刻を出展する儀保克幸さん(51)、絵画を出展する町田隼人さん(24)が5月29日、琉球新報社を訪れ「若い人たちも平和について考えるきっかけになればと思う」などと来場を呼び掛けた。問い合わせは比嘉さん(電話)090(8292)1398。