2015年に旭橋再開発工事に伴い発見された戦前の県営鉄道(軽便鉄道)の「転車台」遺構の移設・保存工事が終わり、1日から一般公開される。転車台は機関車を方向転換させる回転台で、県内では那覇駅にのみ設置されていたとされる。転車台の上に機関車が乗った6分の1サイズの模型と説明板も設置された。15日の午前10時半と午後2時に現地解説会が催される。
転車台の遺構は那覇バスターミナルの建設予定地で見つかり、那覇市が同施設西の交通広場に移設・保存した。直径約6・8メートル、高さ約1・1メートルで、中央に回転軸の土台がある。
城間幹子市長は5月30日の記者会見で「転車台の遺構は沖縄の鉄道・交通の歴史を語る上で大変貴重な文化財だ。交通広場のシンボルとなり多くの皆さまに親しまれることを願う」と述べた。