3両編成化時期の前倒しが検討される沖縄都市モノレール(ゆいレール)の輸送力増強について、沖縄都市モノレール社と県、那覇市、浦添市が2022年度の3両化導入を目指していることが分かった。
22年度の3両化は一部の車両で、段階的に増やしていく予定。導入時期を早めるのに伴い、20年度には駅舎などの実施設計に入りたい考えだ。
モノレール社は当初、3両化のめどを2030年としていたが、政府は大幅な前倒しが必要だと判断し、3両化にかかる国の補助率を8割に引き上げるなどの方針を表明した。
県や沿線の両市がモノレール社を財政的に支援し、同社が資金調達計画を立てて車両を発注できる環境にすることを事実上の条件としている。
モノレール社は3両化に200~290億円程度の費用がかかると試算しているが、同社は債務超過が続き、金融機関から資金調達が難しい状況にある。政府は県や両市に対し、DESなどを通じた経営改善への協力を求めている。
今年10月に浦添延長区間の開業、20年に那覇空港第2滑走路の運用開始を控え、ゆいレールの利用客は大幅な増加が見込まれている。