琉球王国の秘伝武術を習得したい―アメリカから5人が空手修行に


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高宮城鉄男代表(手前)から指導を受け、本部御殿手の型「武の舞」の習得に励む稽古生=5月17日、沖縄市室川の「求道館」

 【沖縄】琉球王家に代々伝わってきた秘伝武術である「本部御殿手(もとぶうどぅんでぃー)」を習得しようと、米ロードアイランド州から訪れた5人が5月17日、沖縄市室川の空手道場「求道館」で稽古に励んだ。本部御殿手は突きや蹴りを基本に、取手(とぅいてぃー)と呼ばれる関節技などからなる武術。高宮城鉄男代表から指導を受け、舞踊の型を取り入れた「武の舞」などの習得に汗を流した。

 稽古を受けたのは、リズィー・サンドロさん(24)、マイク・ショーさん(30)、クリス・コーリーさん(34)、テイラー・ブリトーさん(38)、マイケル・フェラコーさん(46)。

 5人が通う道場の師匠が高宮城代表から指導を受けており、型を習得するため来沖した。5月4日から約2週間、朝夕の稽古に明け暮れた。

 約10年前から空手を習っているサンドロさんは「空手とは違う武術で興味深かった」と笑顔。

 初めて沖縄を訪れたブリトーさんは「沖縄の文化を学び、良い経験になった」と話した。

 高宮城代表は「弟子たちと首里城で型を披露するのが夢だ」と意気込んだ。