沖縄高専が最優秀賞 IoT技術活用で評価 8つの賞のうち3つを沖縄高専チームが独占


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総務大臣賞を受賞した沖縄工業高等専門学校のチーム「ネクスト・ジェネレーション・マリン・レジャー」の学生(総務省沖縄総合通信事務所提供)

 総務省が高等専門学校生を対象にワイヤレス通信や第5世代移動通信システム(5G)の活用アイデアを募った「高専ワイヤレスIoT技術実証コンテスト」の審査結果が3日発表され、沖縄工業高等専門学校のチームが最優秀賞に当たる総務大臣賞を受賞した。別の2チームも入賞し、八つの賞のうち三つを沖縄高専チームが受賞した。

 総務大臣賞を受賞したのは、チーム「ネクスト・ジェネレーション・マリン・レジャー」(代表者・杣田太一さん)の提案「高速低遅延回線が生み出す沖縄マリンレジャーパトロール」。5Gを活用した高速回線でダイビング中のダイバーと陸上のセンターを結び、ダイバーのゴーグルにAR(拡張現実)画像で魚の情報や危険を回避する情報を表示することを提案した。

 チーム「うちなーブレンド」(代表者・金城悠斗さん)は航空機に高速・大容量の通信を適用する回線設計手法の検証を提案し、企業連携賞を受賞した。

 チーム「ゆいまーるDeすいまーる」(代表者・荷川取大さん)は、障がいのある就農者の働きがい促進と作業効率化を同時に実現する水耕栽培システムを提案し、社会課題解決賞を受賞した。

 同コンテストには全国から21件の応募があった。