診察もできる性暴力被害者ワンストップ支援センターが今年秋、沖縄に開所 24時間相談可能


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 「沖縄県性暴力被害者ワンストップ支援センター」の新しい専用施設がことし秋にも開所する見通しであることが4日、関係者への取材で分かった。センターは2015年2月に業務を開始。新たに専用施設を建て24時間体制で相談を受けるほか、被害者が希望すれば施設内で診察も受けられるようになる。県によると、性暴力被害者へのワンストップ支援センターは各地にあるが、診察もできる専用施設の建設は全国で初めて。

 センターでは性別やセクシャリティを問わず、相談業務を開始した15年2月~ことし3月末までに延べ2994件の相談を受けている。相談員が被害者から電話相談(♯7001番)を受けたり、病院や警察署などへ付き添ったりしている。ただ、現在は電話相談が月曜~土曜の午前9時~午後5時までとなっている。

 新しいセンターでは複数の被害者に同時に対応できるよう、面接室を2室設置。電話相談は常時2人体制で応じる。診察室もあり、センター内で性感染症の検査や緊急避妊などにも対応する。

 18年度中に開所予定だったが、建設が遅れていた。県は施設の場所や業務内容などを定めるセンター設置条例を県議会6月定例会に提出する。