浦添市立浦西中学校の校庭のテニスコートに、重さ20グラムのゴムシートのような物体の落下から一夜明けた5日朝、学校では普段通りに登校する生徒たちの姿がみられた。
落下物が発見された当時、校内にいたという生徒たちは、「突然校内放送で『全員体育館に避難を』と呼び掛けられ、何のことかわからず驚いた」などとと振り返った。落下物のニュースを見たという男子生徒は「もし当たったり、けがしたりしたら怖い。体育の時間に校庭の上をヘリコプターが飛ぶことはよくある。もしヘリコプターから落ちたのだったら(飛行を)やめてほしい」と話した。
学校は5日午前8時15分過ぎから、職員会議を開き今後の屋外活動や落下物への対応を検討し、不安を抱える生徒たちの心のケアなどにあたるとしている。
職員会議が行われていたとされる、午前8時20分ごろには米軍のものと見られる飛行機が浦西中学校の上空を数回にわたって大きく旋回した。午前11時半現在、屋外での生徒の活動は確認されていない。
学校の正門近くのガス会社の男性(29)によると、落下物があった同時間帯に、米軍機とみられる黒いヘリコプターが学校の上を飛行しているのを確認し、さらにその30秒後に同様のヘリコプターをもう1機見たと見たという。男性は「子どもたちにけががなくて良かった。半年前から異音のするヘリコプターが飛んでいて気になっていた。会社にはガスタンクもあるので万が一と思うと怖い」と不安がった。【琉球新報電子版】