沖縄の新入社員で定年まで働きたいのは43% 出世したいは83・9% 働き方の多様化が反映


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 経営支援センター(那覇市、国吉拡社長)は4日、県内企業の新入社員への意識調査結果を発表した。「今の会社で定年まで働き続けたい」と答えたのは43%と半数以下だった。特に女性は26・7%と低く、副業やフリーランスなど働き方の多様化や、高い有効求人倍率が影響しているとみられる。

 「将来出世したい」と答えたのは83・9%とキャリア志向は強く、「給料は成果に応じて上げてほしい」との回答は84・7%だった。「給料が増えるなら残業が多くても良い」と答えたのは44・9%、「仕事後は上司や同僚と飲みに行きたい」は48・3%だった。「将来の最高年収予想」は、男性は「1千万台」が最多だったのに対し、女性は「300万台」が最も多かった。

 会社に期待することは男女ともに「良い人間関係」が最多で、2位は「自分の能力を発揮し向上できる」だった。3位は男性が「給料が増える」だった一方、女性は「残業が少ない、年休が取りやすい」だった。

 「上司に期待すること」で最も多かったのは「定期的なアドバイス、フォローがほしい」で「仕事の専門知識を教えてほしい」「飲みに行くなどコミュニケーションを多く取ってほしい」が続いた。

 調査は4月に行われ、県内企業31社の新入社員118人から有効回答を得た。