売り切れ続出!ファミマのサラダチキン「ブエノチキン味」 「早く食べたくて気が狂いそう」と悲鳴も…


この記事を書いた人 アバター画像 玉城江梨子
全国のファミリーマートで販売するサラダチキンのブエノチキン味(沖縄ファミリーマート提供)

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。沖縄の老舗チキン店「ブエノチキン」が監修し、沖縄ファミリーマートが販売している「国産鶏サラダチキン ブエノチキン味」が、関東や都心部を中心に全国の店舗で売り切れが続出している。特に沖縄県内ではサラダチキンで過去最高のペースで売れている。ファミマは当初の21万個の生産に加え、欠品に備えて追加で16万個の生産も決定した。人気は商品だけでなく実店舗にも〝飛び火〟。関東から浦添市の「ブエノチキン」へ訪れる観光客も現れた。沖縄で育った老舗の味が全国に羽ばたいている。

 「国産鶏サラダチキン ブエノチキン味」は4月30日に県内、5月14日から全国のファミマで発売した。期間限定の商品で、現時点で定番商品化は未定だという。

 サラダチキンは健康志向を背景にブームが広がった。市場規模は194億1千万円(2017年11月~18年10月)と4年で約14倍まで急成長している。ファミマのサラダチキンは国産鶏肉で、肉のうまみや繊維を感じられる食感が特徴だ。県内店舗はブエノチキン味を含む6種類を販売する。

 沖縄ファミリーマートの担当者によると、「ブエノチキン味」は別企業のコラボ商品より1・5倍多く売れたといい「店舗によっては(在庫が)足りず、発注できなくなる可能性もある。沖縄ブランドが影響しているのだろう」と話す。通常、購入者の多くは女性だが「ブエノチキン味は30代以上の男性からも支持を得ており、おつまみ需要のニーズも満たしているのではないか」と分析する。

好調な「国産鶏サラダチキン ブエノチキン味」を持って喜ぶ世界のブエノチキンの浅野朝子代表=4日、浦添市内間のブエノチキン浦添

 さらに関東から浦添市の実店舗まで足を運ぶ人も現れた。ブエノチキン浦添を経営する浅野朝子代表によると、関東在住の2人組の男性が「関東では売り切れて見つからなかった」と本物を味わいに来た。浅野代表は「関東から来て本物のブエノチキンを食べてくれた。店にあったサラダチキンもあげた」と喜ぶ。

 福岡県の常連客からも発売直後に「どこを回っても商品が見つからない。(早く食べたくて)気が狂いそう」と反響があった。にんにくと酢が効いた味はリピーターも多い。浅野代表は「先代の創業から37年、地道な営業が実を結んでいると思う。商品を楽しみにしてくれてうれしい」と喜んだ。ファミマの「国産鶏サラダチキン ブエノチキン味」は110グラムで税込み258円。(大橋弘基)