沖縄・浦西中に部品落下させたヘリと同型機が米カリフォルニア州で炎上


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
飛行中に炎上し米カリフォルニア州インペリアル郡空港に緊急着陸したCH53E(インペリアル郡消防facebookより)

 米カリフォルニア州ミラマー基地を拠点とする米海兵隊のCH53E大型ヘリコプターが現地時間6日午後1時ごろ、飛行中に炎上し、同州インペリアル郡空港に緊急着陸した。同型機は4日に、浦添市の浦西中学校のテニスコートにゴム製テープを落下させるなど県内でも事故を繰り返している。CH53Eは機体の老朽化が以前から指摘されている。

 米国での炎上は複数の現地の報道機関が報じた。インペリアル郡消防が消火に当たり、けが人はいなかった。事故原因は米軍が調査中という。

 CH53Eの同型機は2017年10月、東村高江の民間地に不時着して炎上した。同12月には普天間第二小学校に窓を落下させた。その6日前に発生した緑ヶ丘保育園に米軍機部品が落ちてきた問題でも、その時間帯に飛行していたのもCH53Eだったことが確認されている。

 普天間飛行場周辺住民からは飛行中に異音があるとして宜野湾市に多数の通報が寄せられた。

 CH53Eは1981年から運用が始まり、機体の老朽化が指摘されている。米軍は機能を高めたK型に更新する計画だが、K型の開発計画が当初より遅れている。オバマ政権時の国防予算削減が影響しているとされる。