沖縄戦で県立第二高等女学校から動員された女学生たちに関連する戦跡を巡る「白梅学徒の足跡をたどる2019年ピースウオーク」(八重瀬町ガイドの会主催)が8日、八重瀬町であった。町民ら約30人が参加し、74年前の女学生たちに思いをはせた。
5回目の今回は、学徒たちがわずか18日間、看護教育を受けた東風平国民学校(現東風平中学校)から八重瀬岳の手術場壕までの約3キロを歩いた。
東風平中では元白梅学徒隊の中山きくさん(90)が講話。満足に勉強もできない環境ながら「軍国少女だった私は、お国のために働くことが大事だと思っていた」と、当時の教育などについて振り返った。
その後、参加者は学徒たちの憩いの場になっていた水くみ場に行って童謡の「ふるさと」を合唱したり、手術場壕などで献花したりした。初めて参加した南部商業高校3年福村萌笑(もえ)さん(18)は「中山さんたちが語り継いで守ってきた平和を、私たちも引き継がなければならない」と語った。