経済

サンエー浦添西海岸パルコシティ きょう開業 新施設に期待と懸念 

250店舗が入居するサンエー浦添西海岸パルコシティ=浦添市西洲

 沖縄県浦添市西洲のサンエー浦添西海岸パルコシティが27日午前9時にグランドオープンする。売り場面積は県内最大クラスの6万平方メートルで、県内初進出の94店舗を含む250店舗が入居する。沖縄を代表する大型施設の開業に県民の期待も高まる。一方で、パルコシティに人材が流れることによる人手不足の深刻化や、道路渋滞による影響を懸念する意見も根強く残る。

 パルコシティが位置する浦添市の西海岸は、宿泊施設の建設などリゾートエリアの形成に向け準備が進められている。米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の返還後は周辺の開発も進み、住宅地の造成などで人口の増加も見込まれる。パルコシティは西海岸の中核となる商業施設へと発展する可能性を秘めている。

 パルコシティの内覧会であいさつに立った浦添市の松本哲治市長は「質の高いリゾート開発の一翼を担ってくれるはずだ」と期待を寄せた。現在はパルコシティが単独で存在する状態だが、将来的には周辺にさまざまな施設が完成するとみられる。県内経済関係者は「10年後や20年後を考えると、パルコシティは素晴らしい場所に位置している」と語る。

 パルコシティは開業に合わせて約3千人の雇用を掲げており、合同説明会の開催を重ねて人材確保を進めた。オープンから一定期間、時給を上乗せして支給する入居テナントもあり、県内の最低賃金(762円)の倍近い1500円を提示するケースもあった。県中小企業団体中央会の上里芳弘専務理事は「千円を超える時給は大きい。既存の事業者からパルコシティに人材が流れる可能性もある」と指摘する。

 同会が実施したアンケートでは、パルコシティを含む大型商業施設の開業で「人材の確保が難しくなった」「時給が高騰している」など、影響を受ける事業者の声が多く寄せられた。上里氏は「既存の事業者は無理してでも時給を上げて人材確保をすべきか悩ましいところだろう」と話した。

 パルコシティの開業で大勢の人が集まり、周辺道路が混雑することが予想される。県内の小売関係者は「一度、渋滞を経験すると県民は敬遠してしまうのではないか。従来のサンエーで買い物をする感覚でパルコシティには行けないだろう」と考える。パルコの牧山浩三社長は「パルコシティに来たけれど、渋滞や混雑に巻き込まれて、もう嫌だと思われてはいけない。修正点や改善点を見つけながら変化を続ける」と強調した。

 開業後の事業展開や県経済に与える影響はどうなるかなど、多くの関心を集める中でパルコシティの歴史が幕を開ける。(平安太一)




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