沖縄県内のひきこもりは1万3800人と試算


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 沖縄県保健医療部の砂川靖部長は27日、おおむね半年以上にわたり家族以外とほとんど交流せず、家庭にとどまる15~64歳のひきこもりの人は、県内に約1万3800人いるとの推計を明らかにした。国が行った実態調査からの試算によるもの。県議会6月定例会一般質問で仲田弘毅氏(沖縄・自民)に答えた。

 国の実態調査からの推計では、県内の15~39歳までのひきこもり者数は約6800人、40~64歳は約7千人、計1万3800人となる。厚生労働省は、2009年度からひきこもりに特化した支援センターの設置を推進。県内では16年10月、南風原町の県立総合精神保健福祉センター内に「ひきこもり専門支援センター」が開設された。

 砂川部長は、同センターで本人や家族への相談を受けたり、ハローワークなどへの同行支援を行ったりしていると説明。「今後は就労支援、居場所づくり、経済的な支援など、福祉的な対策への取り組みを関係部局と連携しながら検討したい」と述べた。