サル いまだ4匹逃走 こどもの国 捜索継続、きょうも休園


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逃げ出したサルの捕獲を試みる沖縄こどもの国の職員=28日午後4時半ごろ、沖縄市の同園

 【中部】沖縄市の動物園「沖縄こどもの国」からヤクシマザル14匹が逃げ出した件で、園は28日、新たに6匹を捕獲した。残り4匹の捜索を続ける。記者会見で神里興弘園長は「県民や利用者の方々にご迷惑やご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪した。園は29日も休園を決めている。

 午前中に雌の子ども「こまつな」、ボスザルの「さいごう」、雌の成獣「おたま」、午後に雄の成獣「やくまる」、雄の子ども「きゃべつ」、雌の成獣「たまこ」をそれぞれサル舎付近や後方の雑木林で捕獲した。健康状態に問題はなかったという。

 園や沖縄市の職員らが27日に続き約110人態勢で捕獲作業に当たっている。逃げている残りのサルたちは園に隣接した雑木林内で確認されている。

 神里園長によると、ヤクシマザルは集団行動を取るので、ボスザルの「さいごう」が捕獲されたことにより遠くに逃げ出す可能性は低いという。

 園近くの小学校などは、引き続き子どもたちにサルを見かけても近づかないよう注意を呼び掛けている。園もサルを目撃した場合は近寄らずに連絡するか、110番通報するよう注意喚起している。問い合わせは沖縄こどもの国(電話)098(933)4190。