【一問一答】参院選・高良鉄美氏 安保条約は将来廃止に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 高良鉄美氏の質疑応答は次の通り。

―選挙の一番の争点は。

 「辺野古新基地建設の是非、憲法改正の議論の問題、消費税増税の是非。この3点が大きい」

―辺野古について相手候補は容認を明確にしない。

 「現在、沖縄の中で残っている数々の問題にしっかりと是か非かをきちんと表さないということに対して、政治家の責任の問題がある。国政に行くのであれば辺野古の問題を客観的にそのまま見るだけでは良くない。どうなのかという態度を示すべきだ」

―辺野古新基地建設を止めるということだが具体的にどう止めるのか。

 「政府は工事期間や費用について明確にしていない。このような公共事業があるべき姿か問いたい。消費増税で国民に負担を強いる中、2兆5500億円と試算される。この状況では国民の理解は得られないのではないか。軟弱地盤、活断層の存在の問題もあり技術的にも不可能だ」

―これまでの沖縄振興計画についての考えと、これからの沖縄振興について。

 「振興計画の中身については一定程度評価したい。しかしこれから出てきた沖縄の問題については民意を反映するような振興計画でなければならない。自治体、住民の声を十分に反映しながら、沖縄県の中でつくっていくのが基本だ」

―憲法学者には自衛隊は憲法違反の意見もある。

 「憲法の枠の中でいうと基本的に違憲の問題が出てくる。さらに9条の中に明記するということは憲法の構造上大きな問題を生む。教育も予算も、各種地方自治や財政、司法権まで変わる問題だ」

―日米安保について。

 「安保条約は沖縄の復帰前に結ばれ、ほとんどのひずみが沖縄にきている。安保条約は将来的に廃止すべきだ。どのような形で安全保障をとるかについては別の議論をするべきだ」