参院選沖縄選挙区に立候補しているのはこんな人 経歴は?主張は?趣味は?


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
(左から)安里繁信氏、高良鉄美氏

 

<安里繁信氏>「知行合一」が座右の銘
 

 シンバホールディングスの代表取締役会長として経営に取り組む一方で、沖縄で初めて日本青年会議所の会頭に就任するなど幅広い活動を続けてきた。「右でも左でもなく、沖縄をもっと前へ!」をキャッチフレーズに、離島振興や経済発展など次期沖縄振興計画の充実を訴える。

 浦添市出身。2000年に那覇青年会議所理事長、04年に県教育委員、11年には沖縄観光コンベンションビューロー会長にそれぞれ歴代最年少で就任した。01年の米国同時多発テロの後に「日本の主権が侵されている」と保守の立場から日米地位協定改定を訴えた。日本青年会議所会頭時代にはメディアを通じて全国に広く問題を提起した。

 沖縄の離島巡りをライフワークとしている。県内の全有人島を訪ね、課題を細やかに聞いて回った。「自分で見て聞いて触れたものしか信用しない」と現場主義を徹底する。

 マリンスポーツと、3歳から始めた沖縄空手を趣味としている。好きな食べ物はタコライスと沖縄そば。知識と行動は一体という意味の「知行合一」を座右の銘とする。妻の志乃さん、大学生の息子と小学生の娘2人の5人家族。

<高良鉄美氏> 帽子姿通して憲法強調

 

 憲法学者として35年間研究活動に取り組んだ経験から、憲法の重要性や平和の尊さを前面に訴える。

 大学教授として生徒を引率して訪れた1994年の県議会。帽子を着用して議会を傍聴しようとしたが、規則で帽子着用が認められなかった。職員との押し問答を繰り返したが、結局、傍聴は認められなかった。「主権者である国民、県民が表現の自由を主張した時に議会を傍聴できないのはおかしい」

 多くの県民が亡くなった沖縄戦につながった理由として「大日本帝国時代、当事者である国民の『知る権利』が侵害されていたからだ」と各地での講演会などで訴えてきた。悲惨な沖縄戦を経験した県民には憲法9条が平和の根幹とする思いが根強い。帽子姿を通して、国民の知る権利や憲法の重要性を学者として長年、強調してきた。

 趣味は「漢字の本来の意味を調べること」で自身の性格については「明るい、社交的、理念追求型」。尊敬する人物はトマス・ジェファーソン。好きな言葉は「困難は乗り越えられる者の前にやってくる」。1954年1月生まれ。妻・克美さんと息子1人、娘2人の5人家族。