安里、高良氏の事実上の一騎打ち 参院選公示、沖縄選挙区4人届け出


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(左)第一声を上げる安里繁信氏=4日午前9時すぎ、浦添市大平(右) 第一声を上げる高良鉄美氏=4日午前10時28分、名護市瀬嵩

 任期満了に伴う第25回参院選が4日、公示された。沖縄選挙区(改選数1)には、届け出順に、新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦、「オール沖縄」勢力が支援する新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)=無所属、新人で福祉施設非常勤職員の磯山秀夫氏(72)=諸派、神奈川県在住、新人で辺野古商工会理事の玉利朝輝氏(60)=無所属=の4氏が立候補を届け出た。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設の是非などを争点に安里氏、高良氏による事実上の一騎打ちとなる見通しで、21日の投開票に向け17日間の選挙戦がスタートした。

 政党間の支援態勢は昨年9月の県知事選や今年4月の衆院沖縄3区補欠選挙と同じ対立構図で、新基地建設を進める政府与党と玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の全面対決となる。選挙戦の結果は、玉城知事の県政運営や来年6月の県議選に影響を与えそうだ。

(左から) 磯山秀夫氏、玉利朝輝氏

 政党間の支援態勢は昨年9月の県知事選や今年4月の衆院沖縄3区補欠選挙と同じ対立構図で、新基地建設を進める政府与党と玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の全面対決となる。選挙戦の結果は、玉城知事の県政運営や来年6月の県議選に影響を与えそうだ。

 参院選は昨年9月の知事選後、初の全県選挙で、令和最初の国政選挙となる。沖縄では2007年の参院補選以来の新人同士の対決となる。新基地建設の是非以外にも普天間の危険性除去に向けた方策や、沖縄振興の方向性となる次期沖縄振興計画の在り方などを争点に論戦が繰り広げられる見通しだ。安倍政権に対する評価も問われる。

 4日午前に届け出を終えた安里氏、高良氏の両候補は、支持者らを前に第一声を上げた。

 安里氏は浦添市大平での出陣式で「政府の代弁者として国会に行くつもりはない。沖縄のプライドを懸けて沖縄県民の思いに応えていくためにも沖縄の声を政権のど真ん中にぶつけていく。新しい沖縄の政治をつくっていこう」と訴えた。

 高良氏は名護市瀬嵩の浜の出発式で「平和の一議席を守り抜くのが私の使命だ。最大の争点は辺野古新基地建設問題だ。辺野古の海を埋め立てることを絶対に許せない。国政の場で安倍政権と対峙(たいじ)し、しっかり訴えていく」と強調した。

 期日前投票は5日から始まる。3日現在の在外選挙人を加えた選挙人名簿登録者数は117万5944人(男性57万3374人、女性60万2570人)となっている。

 参院選比例代表には、県内から共産新人で党中部地区委員会副委員長の島袋恵祐氏(32)、自民新人で前衆院議員の比嘉奈津美氏(60)、社民新人で前県議の仲村未央氏(47)の3氏が立候補を届け出た。