琉球新報社は5日、共同通信社が実施した第25回参院選の序盤の電話世論調査に本紙の取材を加味し、沖縄選挙区の情勢を分析した。それによると、「オール沖縄」勢力が支援する無所属新人で琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)がやや先行し、自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=が追う展開となっている。諸派新人の磯山秀夫氏(72)と無所属新人の玉利朝輝氏(60)は支持が広がっていない。
ただ、4割以上が投票先を決めておらず、終盤にかけて情勢が大きく変化する可能性もある。特に、無党派層の半数以上は投票先を決めておらず、無党派層の動向が当落に大きく影響を与えそうだ。
安里氏は自民支持層の7割近くを固めたほか、公明支持層でも7割弱を固めた。一方、維新の支持層では3割を切った。一方、無党派層の支持が伸びておらず浸透が課題となりそうだ。高良氏は立憲民主と社民支持層の9割以上を固めた。共産は6割近くを固めたほか、無党派層の約3割の支持を固めた。一方、国民民主支持層では安里氏と高良氏で割れた。
投票先を「決めている」と答えたのは38・8%、「だいたい決めている」が17・6%、「まだ決めていない」は42・9%だった。
参院選への関心度を問う質問では、「大いに関心がある」「ある程度関心がある」との回答が合わせて69・4%、「あまり関心がない」「まったく関心がない」は合わせて30%だった。(’19参院選取材班)