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短編児童小説部門にあずさゆみさん、創作昔ばなし部門に池宮城けいさん 第31回琉球新報児童文学賞

(右から)短編児童小説部門に決まったあずさゆみさん、創作昔ばなし部門に決まった池宮城けいさん

 第31回琉球新報児童文学賞の最終選考会がこのほど那覇市内で開かれ、短編児童小説部門の正賞に、あずさゆみさん=豊見城市=の「蛍火」が決まった。創作昔ばなし部門は正賞に池宮城けい(本名・池宮繁子)さん(76)=浦添市=の「盗人とカチャーシー」が選ばれた。

 短編児童小説部門では佳作に比嘉恵子さん(63)=八重瀬町=の「友哉の運動会」が選ばれた。創作昔ばなし部門は佳作の該当作はなかった。同賞の贈呈式は24日午後6時、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。

 「蛍火」は、やんばるの森にすむキジムンと、その森で暮らし始めた人間の家族が戦争に巻き込まれていく物語。選考会では「戦争児童文学に対する一つのスタイルを提案している」「文体や情景描写も良い」などの評価があった。

 「盗人とカチャーシー」はタルーという若者が大好きな三線を、盗人(ぬすどぅ)が盗んで逃げる昔話。三線が勝手に鳴り出し、盗人が大慌てする。選考会では「筆力がある」「ユーモアがあって面白い」との意見が上がった。

 今回は短編児童小説部門29編、創作昔ばなし部門12編の応募があった。選考委員は、齋木喜美子氏(関西学院大学教育学部教授)、武藤清吾氏(琉球大学教育学部教授)、新垣勤子氏(児童文学作家、琉球新報児童文学賞短編児童小説賞部門・創作昔ばなし部門受賞者)。

 あずささんの「蛍火」、池宮城さんの「盗人とカチャーシー」は7月後半に本紙で掲載する。