浦添市長が園存続に「前向き」 美咲保育園保護者が署名7217筆提出


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添市の松本哲治市長(右から2人目)と美咲保育園の銘苅秀人代表(右端)に署名簿を手渡す保護者有志の会の玉城健一郎さん(左端)=8日、浦添市役所

 【浦添】沖縄県浦添市伊祖の認可外保育施設「美咲保育園」(園児94人、銘苅秀人代表)が7月末の閉園を決めた問題で、運営継続を求める署名の賛同が8日までに7217人分集まった。同日、署名活動を実施した保護者有志の会が市役所を訪れ、松本哲治市長と銘苅代表に署名簿を提出。松本市長は「一人残らず子どもたちの明日が保障されるよう頑張りたい」と応じ、存続へ前向きに検討する考えを示した。

 保護者有志の会は6月27日、「少なくとも本年度末までの運営継続」などを求める嘆願書を市と園に提出した。

 その内容の実現を求め、同30日~7月7日、署名用紙とインターネットの署名サイトで賛同者を募集。同会によると、用紙で5446人、ネットで1771人が応じた。

 同会の玉城健一郎さん(35)は「7千人余りの気持ちをくみ取っていただきたい」と話し、署名簿を提出。受け取った松本市長は「みんなで乗り越えていけるよう今後も力を貸してほしい」、銘苅代表も「多くの署名に感謝の気持ちでいっぱいだ。存続できるよう市と前向きに話している」と応じ、協議を継続する考えを示した。

 市と園は10日、同会の要望に回答する方針。