清掃ロボットが始動 沖縄ダイケンがパルコに導入 人手不足解消の一助に


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床を自動で清掃するAIロボット=8日、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティ

 沖縄県浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティのメンテナンスを担う沖縄ダイケン(浦添市、山盛博文社長)が、施設の床清掃にAIロボットの導入を始めた。最初に人が運転して清掃コースを教え込むと、次回から自走して床掃除の機能を果たす。ビルメンテナンス業界の人材確保難が深刻となる中で、労力の削減につなげる狙いがある。

 製品はソフトバンクが開発し、県内での導入は沖縄ダイケンが初めて。現在2台が稼働している。清掃ロボットが担っている床掃除エリアには6人ほど必要とされるが、機械を管理する2人で済んでいる。

AIロボットによる清掃完了の通知が届いた従業員のスマートフォン

 清掃ロボットはパルコシティが閉店した後の午後11時から作業を始める。障害物を認識してよける機能もある。清掃完了時や、障害物をよけることができなかった際には、清掃員のスマートフォンに通知されるシステムになっている。

 20代の若手社員が中心となって機械を扱い、AIなどの技術を使える人材育成につなげている。同社が担当する那覇空港国内線にも導入したい考え。

 契約料金は本体価格とソフトウェア利用料合わせて5年間で606万円。無駄なルートがないかなどを検証している。

 沖縄ダイケンの宮里幸充現業管理部長は「夏休みの忙しい時期に突入する。従来の機械と併用しながら効率を上げたい」と話した。