コンビニエンスストア最大手セブン―イレブン・ジャパンの古屋一樹会長は10日午前、沖縄県庁に玉城デニー知事を訪ね、11日にセブンの店舗を県内で初出店することを報告した。国内で約2万店舗を展開するセブンにとって唯一店舗がなかった沖縄に進出することで、47都道府県での出店が完了する。11日午前7時に14店舗が同時オープンする。2024年7月までの5年間で約250店舗の開業を目標に掲げる。
10日午後には、セブン―イレブンが初めて出店する地域で関係者が決意を示す恒例行事「合同ターンキー式」を那覇市のロワジールホテル那覇で開き、県内新店舗のオーナーや従業員約180人が参加。開業後の目標や店づくりの展望などを語った。
沖縄1号店は那覇市に7店舗、糸満市に3店舗、豊見城市に2店舗、北谷町に1店舗、八重瀬町に1店舗が開業する。8月に浦添市や南風原町、10月に沖縄市やうるま市、来年3月に名護市での開業を予定している。商品供給の体制が整っていないことなどから、現時点で本島以外の離島の出店計画はないという。
セブンは17年に沖縄進出を正式表明した。総菜や弁当、デザートを製造する工場を整備して、県内の店舗展開に向けて準備を進めた。沖縄に現地法人を設立しており、県内限定の商品などを販売してシェア拡大に向け取り組みを進める。