始まりはホットスパー 沖縄県内のコンビニ史


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県内へのコンビニエンスストア出店の歴史は1986年8月、「沖縄スパー本部」が那覇市与儀にホットスパー1号店を開業したのが始まりだ。翌87年10月にファミリーマートとリウボウが「沖縄ファミリーマート」を設立し、12月に那覇市内に1号店を開店した。ローソンは97年7月に那覇市を中心に20店舗を同時オープンし、県内市場に進出した。

 ローソンは当初、本社直轄で県内展開を進めていた。シェア拡大を目指す上で地元企業との連携や地域に根ざした商品開発が必要と判断し、2009年1月に県内スーパー大手のサンエーとの業務提携に合意。10月に「ローソン沖縄」を設立し、12月にエリアフランチャイズ展開を始めた。

 後発勢力に押されて伸び悩んだのがホットスパーだった。沖縄スパー本部から営業権の譲渡を受けた企業は01年に「ココストア」の完全子会社となった。07年12月には既存店を全てホットスパーからココストアに変更すると発表した。

 ココストアは店内調理の出来たて総菜提供で他社と差別化を図ったが、15年9月にファミリーマートに買収された。

 19年6月末現在、ココストアの統合で店舗数を伸ばしたファミリーマートは325店に拡大し、ローソンは232店で続いている。